「切断」「爆発」「連撃」、どれも強力な攻撃効果です。
「肉の盾」を出されると一気に弱体化するので、必ずしもそれらの効果が最強とはいえませんが、しかしそれでも強いことは間違いない。
ただ僕は、ルールブックを読んでいるだけの頃はこう思っていました。
「切断最強杉だろjkwww 爆発ってあんまありがたくなくね?www」
まぁ、全然そんなことはなかったのですが。
今回は、「切断」と「爆発」のどちらが結局強い効果なのか、という点について考察したいと思います。
まずは、序盤の攻防について。
武装1の「切断」マニューバは「日本刀」です。
攻撃力1+切断。
実際に使う場合は、「怪力」や「殺劇」でダメージを上げるかもしれません。
そこで、今回は「攻撃力2+切断」効果として扱います。
ホラー・レギオンについては両者互角なので置いておいて、対サヴァントの場合を考えます。
敵のサヴァントの部位数は…、基本パーツ+1個としましょう。
防御されずダメージが通ったとして、2点。切断判定に成功すると4点のダメージです。
さて、今度は「爆発」です。
攻撃力1+爆発の「釘バット」が武装1の爆発武器ですね。
こちらも、「攻撃力2+爆発」効果として処理します。
防御されずダメージが通ったとして、2点+2点の4点。互角です。
そう、切断が通っても互角なんです。
但し、ここて敵が1点分の防御をした場合、「爆発」は2点ダメージになるのに対し、切断成功時のダメージは4のまま。
安定性には欠けますが、やはり強いです。切断。
これが終盤になるとどうでしょうか。
武装3の切断武器は「名刀」。攻撃力2+切断です。
「怪力」「ガントレット」+その他…ダメージ+3して、「攻撃力5+切断」と考えます。
敵サヴァントのパーツ数は…多めの8パーツにしておきましょう。
防御されずダメージが通ったとして、5点ダメージ。切断が通れば8点です。
「爆発」の場合は…
と思いましたが、武装3に「爆発」白兵がありません。
それどころか武装2にも「爆発」白兵武器がありません。
元々「爆発」はショットガン系の効果なのか、どうも「爆発」効果は銃ばかりですね…。
仕方ないので「釘バット」のままでいきましょう。
「切断」と同じ条件にすると、「攻撃力4+爆発」です。
防御されずダメージが通ったとして、4点+4点の8点ダメージです。
またもや互角です。
大成功になったときは…
出目が最高の10になったとき、「うで」「あるびの」「ボルトヘッド」などの支援パーツを積んで…妨害含めて+3くらいはいけそうですね。
更に、「スパイク」くらいは付けておきましょう。ダメージ+2です。
切断の場合、「攻撃力5+5=10+切断」
…切断判定に持ち込む余地すらなくオーバーキルです。
では、爆発の場合…
「(攻撃力4+5)*2」点です。この場合の最大攻撃力は18。
…
名刀、釘バットに負けてます。
サヴァントを即殺したいなら断然「爆発」!
そう、こと破壊力という点においては、「切断」より「爆発」の方が圧倒的に上なのです。
では「切断」は弱いのかといえば、そうではありません。
「切断」の最大の強みは、「ダメージが1点でも通れば切断判定を発生させられる」ということ。
一方、「爆発」はダメージ1点通っても2点ダメージにしかなりません。
つまり、「切断」は「硬い敵」向けの攻撃手段なのです。
また、今回はバリバリの白兵攻撃型前衛が使うことを前提の考察でしたが、ダメージを底上げするマニューバを持たない支援・妨害型キャラクターが使う場合はどうでしょうか。
「爆発」は高い地力がなければ「1点*2」の武器です。
威力2で攻撃してくるなら防御にリソースを割かず、使い終わったパーツや「はらわた」で受けてしまって良いでしょう。
ですが、これに切断が加わるとなると全パーツ損失のリスクが発生します。
相手はメイン攻撃役の手番を待たずに防御or妨害マニューバを消費せざるを得なくなるのです。
断然お得です。
火力の「爆発」、駆け引きの「切断」
というわけで、今回の結論としましては、サヴァント相手の場合、
「破壊力」なら「爆発」。
「硬い的」には「切断」。
「非力なドール」にも「切断」を持たせる方が有用。
こんな感じかと思います。
とはいえ、「切断」も「爆発」も敵に「肉の盾」を使われた瞬間に超弱体化するので、「斧」系列の追加効果なし高威力サブウェポンがあると安心ですね。